ライフサイエンス分野
臨床分野での成功をより正確に予測するモデルの必要性が高まる中、創薬担当研究者の業務は、さらに複雑な細胞ベースでの研究・分析に移行しつつあります。候補化合物を評価し、疾患の病態生理を解明するために、最新のin vitro研究では、さまざまなタイプの細胞(例:iPS細胞、健常組織と罹患組織から得られた患者由来細胞)やモデル構築方法(例:オンチップ臓器デバイス、3次元比較培養)が採用されていて、それらは、従来の2次元単層細胞培養法に比べ、生理学的により実態に近い構造となっています。
ただし、こうしたシステムを有効活用するには、細胞ベースでの研究・分析において、ハイスループット処理とマルチプレックス解析を実現できる、適応性に富んだ分析テクノロジーとワークフローが重要となります。
細胞ベースの分析では、細胞単位ベースでの情報を提供する機器としてフローサイトメトリーが依然として有力なツールです。しかし、従来のフローサイトメトリーシステムは、ハイスループットなデータ獲得が要求される最新の創薬研究に適した設計ではなく、そのまま研究ワークフローに当てはめようとすると、ワークフローは非効率的になってしまいます。最新の創薬研究に適合するアッセイテクノロジーが要求する差し迫ったニーズに対処するため、フローサイトメトリーの機能は近年進化を遂げています。
本稿では、シミュレーションのためのアッセイのミニチュア化や自動化機能など、超高速フローサイトメトリープラットフォームに焦点をあてて、生物学的に関連性の高い知見をより簡単にもたらすと同時に、実験のスループット(処理能力)を劇的に向上させる方法をご紹介します。
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